意外と知らない埼玉の名所「嵐山・小川エリア」の日帰り観光スポット!

木曽義仲生誕の地 鎌形八幡神社

嵐山町エリア(武蔵嵐山)

嵐山は平安・鎌倉・戦国時代にかけての歴史の街、この地は「木曽義仲」「畠山重忠」「比企氏」「上杉氏」など歴史に名を遺す武士のゆかりの地。歴史だけではなく、自然景観の美しさも魅力の一つになっており、その景観が京都の嵐山に似てることから「武蔵嵐山」と言われています。
最寄り駅:東武東上線「武蔵嵐山」駅

鎌形八幡神社(木曽義仲[朝日将軍 源義仲]産湯の清水)

嵐山町エリア観光スポット木曽義仲産湯の湧き水「鎌形八幡神社」
鎌形八幡神社

現在一般的には「木曽義仲」として名前が知れている平家討伐の功労者「源義仲」。源頼朝、義経そして吉見町の紹介でも登場している「源範頼」の従兄弟である源氏の正統の一人です。平家討伐では前半の主役の一人であり、征東代将軍(征夷大将軍とも言われている)に就任した人物。生まれは、ここ埼玉県嵐山町(当時:武蔵国大蔵館)で、現在の「鎌形八幡神社内」には「義仲」の産湯に使用した清水の一つが今でも枯れずに流れています。
鎌形八幡神社は、渋沢栄一の生涯を描いたNHK大河ドラマ「青天を衝け」では、栄一の幼少期の撮影ロケ地としても使われていますので、訪問してみると見覚えのある方も多いと思います。

嵐山町エリア観光スポット木曽義仲産湯の湧き水「鎌形八幡神社」
木曽義仲産湯使用の清水
所在地 埼玉県比企郡嵐山町鎌形1993

菅谷館跡(畠山重忠の館と菅谷城跡地)・埼玉県立嵐山史跡の博物館

嵐山エリアの日帰り観光スポット鎌倉殿の13人畠山重忠「菅谷館跡」
畠山重忠公像

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主要メンバーの一人、誠実で思いやりのある人柄から「武士の鑑」と言われた「畠山重忠」。埼玉県深谷生まれの重忠は、この嵐山の地に館を構えていました。彼は「宇治川の合戦」そして「一之谷の戦い:鵯越の逆落し」などでも知られ、最後は、北条氏の謀略によって命を落としました。また、かつてこの嵐山の地にて、重忠の父「畠山重能」が助け出した「木曽義仲」を重忠が「宇治川の合戦」で討伐することになった話も悲しい運命を感じさせます。
この辺り一帯は、平安から戦国時代にかけて、強固な城郭を備えた平城「菅谷城」として有名であり「続日本100名城」に認定されています。
敷地内にある「埼玉県立嵐山史跡の博物館」では、中世の資料などを中心に展示がされており、博物館に立ち寄った後にあたりを散策すると、より楽しく歴史を感じることができます。

嵐山エリアの日帰り観光スポット鎌倉殿の13人畠山重忠「菅谷館跡」
菅谷館跡 source 埼玉県立嵐山史跡の博物館
埼玉県立嵐山史跡の博物館(史跡菅谷館)
所在地 埼玉県比企郡嵐山町大字菅谷757
開館時間 午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)*7月1日~8月31日は午後5時まで
休館日 月曜日(祝日および埼玉県民の日11月14日を除く) 及び 年末年始 12月29日~1月3日
観覧料 一般:100円 高校生・学生:50円 *20人以上は団体割引あり

杉山城跡

嵐山エリアの日帰り観光スポット「続日本100名城 杉山城跡」
続日本100名城「杉山城跡」  Source 杉山城跡HP

最近はTVなどにも取り上げられ話題が多い杉山城跡。
自然の山の地形を利用し、攻守に優れた城づくりの手本のようなこの構造は、近年非常に注目をされている戦国期の山城です。戦国時代前半「古河公方」「扇谷上杉氏」と「山内上杉氏」との戦いの中、山内サイドよって築城されたと考えられています。「続日本100名城」に認定されている戦国時代最高峰の城として知られてます。
他にも、この比企エリアは、関東における戦国時代の主戦場として様々な城跡が残されています。

所在地 埼玉県比企郡嵐山町杉山614

鬼鎮神社(「福はうち、鬼はうち」の節分)

嵐山エリアの日帰り観光スポット「鬼鎮神社」
鬼鎮神社  Source 嵐山町HP

畠山重忠の居住の菅谷館の鬼門方向に厄除けとして金棒を持った鬼の像を奉納し、建てられた神社と言われています。名称は「鬼神」ではなく「鬼鎮」。境内には、様々な鬼が描かれており、いかにも鬼の神社という有様です。
有名なのは「節分祭」で、赤鬼・青鬼が「福はうち、鬼はうち、悪魔そと」と掛け声を掛けながら豆を撒き、参拝者の「悪魔」を払うという他では見られない光景が、テレビなどでも話題となっている神社です。

所在地 埼玉県比企郡嵐山町大字川島1898

嵐山渓谷(らんざんけいこく:武蔵野のあらしやま)

Source 嵐山町旅の達人HP

嵐山渓谷はこの地の名称の由来となった所。かつて、林学者の本多静六氏がこの渓谷周辺を訪れた際、その景観が京都の嵐山に似ていることから「むさしらんざん」と命名しました。当時「菅谷村」と言われていたこの辺りは町制施行時に「嵐山町」に改名されています。その名の通り京都の嵐山を思わせるその景観は、見る人々の心を癒してくれます。県内外から多くの観光客が訪れるこの地は、歌人の与謝野晶子も訪れ「比企の渓」を歌っています。

所在地 埼玉県比企郡嵐山町鎌形2627付近

小川町エリア(武蔵の小京都)

嵐山町が鎌倉~戦国の街のイメージであるのに比べ、小川町は江戸~昭和の印象を色濃く残すエリアであり「武蔵の小京都」とも言われています。秩父の最外部に位置しており、盆地となっている場所に市街地があり、江戸時代~昭和には、川越と秩父を結ぶこのエリアの商業の中心地として栄えた街です。商業の街であったことから、この町からは「しまむら」「ヤオコー」などの有名企業が輩出されています。
また、規模が小さくなってしまったものの、かつては小川町の「七夕まつり」は県内で有名なお祭りでした。
最近では、有機農業の街としても広く認知されており、有機野菜を使用したレストランや、お酒など味わうことができる街です。

和紙漉き体験(世界遺産「細川紙」)

小川町は水が綺麗なことでも有名な町であり、東秩父とこの地域は昔から和紙の産地として有名です。
2014年にはこの地の「細川紙」が、「本美濃紙」「石州半紙」とともに登録されています(石州半紙は2009年に単独登録されていた)。
小川町ではその「和紙漉き」の見学や、体験をすることができます。

埼玉伝統工芸会館

小川町エリアの日帰り観光スポット「埼玉伝統工芸会館」
Source 埼玉伝統工芸会館HP

仙元山のふもとにある、埼玉県内の伝統的な工芸品20産地の30品目が同時に展示されている工芸館。
小川町の和紙を始め、岩槻、鴻巣、所沢、越谷の人形や鬼瓦や春日部の箪笥、秩父の染め物などの展示のほか、それぞれの実演などを見学出来ます。また、和紙漉や和紙を使った制作などは、事前の予約をすることで体験することも出来ますので、チャレンジしてみてください。

Source 埼玉伝統工芸会館 和紙工房Facebook
所在地 埼玉県比企郡小川町小川1220
開館時間 午前9時30分~午後5時 ※入館は午後4時30分まで
休館日 月曜日(祝日の場合は開館)祝日の翌日(土・日・祝日の場合は開館)及び12月29日~翌年1月3日
観覧料 無料

小川町和紙体験学習センター

小川町エリアの日帰り観光スポット「小川町和紙体験学習センター」
Source 小川町和紙体験学習センターHP

本格的に和紙づくりを体験したい方向けに「入門コース:A・B」「本格体験コース:1日・4日」の4つの体験コースが用意されている和紙の体験学習施設です。
昭和11年に和紙の研究施設として建築されたレトロな建物の中での和紙づくりの体験は思い出に残る1日になることでしょう。

小川町エリアの日帰り観光スポット「小川町和紙体験学習センター」
Source 小川町和紙体験学習センターHP
所在地 埼玉県比企郡小川町大字小川226
電話 0493-72-7262

酒蔵めぐり(関東灘+α)

水の綺麗な小川町では今でもお酒造りが盛んに行われています。
松岡酒造、晴雲酒造、武蔵鶴酒造など酒蔵をめぐって、それぞれの味を堪能してみるのも楽しみの一つ。

松岡酒造

地元では「帝松」の名で通っている1851年創業の松岡酒造。全国新酒鑑評会で八年連続金賞を受賞するなど、地域でも有名な酒蔵です。大吟醸ほか樽酒、にごり酒など品種も豊富に生産しており、小川町ならではの、数量限定の完全無農薬米使用酒なども醸造しています。そんな中で人気なのは「社長の酒」。もともとは鑑評会出品用のお酒で、社長しか飲めなかったそう。
敷地にある、酒蔵のレストラン「松風庵」では庭園を望みながらお食事、お酒を楽しむことができます。
事前予約にて酒蔵見学も可能です。

所在地 埼玉県比企郡小川町大字下古寺7-2
電話 0493-72-1234(平日 9:00~17:30)

晴雲酒造

小川町エリアの日帰り観光スポット「晴雲酒造」
Source 晴雲酒造株式会社Facebook

初代が富士山登頂時の風景と心情から詠んだ詩の中から「晴雲」と名付けられたその屋号は、100年以上たった現在ではすっかり「地酒蔵」として地域のブランドとなっています。極力地元近郊米を使用し、自社精米による高精白にこだわった日本酒を是非ご賞味ください。「大晴雲」「金勝山」そして地元の無農薬米を使用した純米吟醸酒「おがわの自然酒」ほかラインナップも豊富です。また、酒蔵見学が予約なしで可能です。
併設の「玉井屋」では地元野菜を使用した料理を楽しむことができます。

小川町エリアの日帰り観光スポット「晴雲酒造」
Source 晴雲酒造株式会社Facebook
所在地 埼玉県比企郡小川町大字大塚178-2
電話 0493-72-0055 (9:00~17:00)

武蔵鶴酒造

1819年創業の武蔵鶴酒造「関東信越国税局酒類鑑評会 第1位」を始め数多くの賞を受賞しいる蔵元です。
日本酒のみならず、上質の酒粕を使用した「奈良漬」もこの蔵のこだわりの品。原酒などのおつまみとしても人気です。事前予約にて酒蔵見学も可能です。

所在地 埼玉県比企郡小川町大字大塚243
電話 0493-72-1634

武蔵ワイナリー

小川町エリアの日帰り観光スポット「武蔵ワイナリー」
Source 武蔵ワイナリーHP

2011年創業、2019年オープンの若いワイナリー。有機栽培の街の小川町ならではの「完全無農薬ぶどう栽培」「天然酵母使用」「ブドウ以外一切使用しない無添加製造」でありながら価格もリーズナブルなワインを製造しています。
ワイナリーの会員も募集していますので興味をお持ちの方は是非訪問を。

所在地 埼玉県比企郡小川町高谷104-1
電話 0493-81-6344(10:00〜17:00)

町散策(武蔵の小京都)

東武東上線・JR八高線「小川町駅」周辺、小京都と呼ばれる古い街並みをを、散策してみてください。
駅のそばの観光案内所には、コインロッカーやレンタサイクルもありますので徒歩以外でも散策することができます。食事処も老舗や地域の名店など味わいある街並みの一つになっていますので散策しながらお目当ての店を探してみるのも良いでしょう。また、武蔵鶴酒造や晴雲酒造などの酒蔵も駅からさほど遠くないですので、散策しながら立ち寄ることができます。

小川町観光案内所
所在地 埼玉県比企郡小川町大字大塚1176-5
営業時間 4~9月:午前9時30分~午後6時30分 10~3月:午前9時30分~午後5時
休館日 年末年始(12月29日~1月3日)
電話 0493-74-1515

仙元山 見晴らしの丘公園(天空の滑り台)

小川町エリアの日帰り観光スポット「仙元山ローラー滑り台」
仙元山ローラー滑り台

仙元山の中腹部にあって、展望台からは小川町の街並みを一望することができ、とても爽快な気分を味わうことができます。ちょっとした遊具もあり、中でも「全長203mの巨大なローラー滑り台」が話題。滑り台から滑り降りる瞬間に眼下に小川町の景色が表れて、まるで天空の滑り台の様です(滑り台は有料)。

小川町エリアの日帰り観光スポット「仙元山」
仙元山から小川町をのぞむ
所在地 埼玉県比企郡小川町大字小川1442番地
営業時間 3月~5月 9:45~16:30 6月~8月 9:30~17:30 9月~11月 9:45~16:30 12月~2月 10:00~15:30
休園日 月曜日(祝日を除く)及び12月29日~1月3日
電話 0493-73-1000
料金 <滑り台> 別途滑走マット代100円が必要
大人(高校生以上)1回200円 小人(小・中学生)1回100円
未就学児無料(※保護者の同乗が必要です)

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